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本日の番組では、二〇一一年三月十一日、日本の東北沿岸部で、発生した東北地震のあと、日本の多くの沿岸地域の壊滅状態を検証する三回シリーズの第一回をお送りします。
マグニチュード9と観測されたこの地震は、世界でも一九〇〇年以降四番目に大きく、この途方もない地震で、直後に巨大な破壊的津波が発生し、沿岸を襲いました。津波に直撃された海辺の町はことごとく壊滅しました。この津波は二十四mの高さに及ぶものでした。一掃された沿岸の町、三十のうち二十四、八割が漁港でした。多くの釣り舟、トロール船は破壊され、或いは完全に津波にさらわれてしまいました。
世界最大の魚介類卸売市場の東京の築地魚市場、広報担当者はこう述べています「水産業全体が消えてしまった。」地震は人間と動物の命の大きな損失をもたらすにとどまらず、福島県の福島第一原子力発電所では、揺れによる重大な損傷から放射能流出の原因を作り出し、東京の様な都市部でも放射能レベルが上がっています。
巨大地震から十日経た後でも、マグニチュード6を超える余震が、日本で複数回観測され、既に傷ついている生存者は、更なる地滑りと破壊の危険性に神経を脅かされています。
三月二十六日の時点で、確認された死者、行方不明者は二万七千人を超え、三十六万二千人が避難しています。この災害で、建物は一万八千以上が全壊、約九万八千五百が損壊しました。これは金銭的に、史上最高の被害のあった自然災害で、日本政府は約三千百億ドルを再建に要すと見積もっています。
二〇一一年二月中旬、シーシェパードのシーシェパードの介入によって、南極海付近の調査捕鯨を一カ月早く切り上げて帰港した。日本の捕鯨船団は、東京湾に二〇一一年三月二十一日に到着しました。この早期帰港により、日本政府は即座に、この日本で最大級の捕鯨船日新丸で、東日本大震災で最も打撃を受けた東北の各県へ、支援物資を届ける手配ができました。
日本のこの悲劇にシーシェパードのポールワトソン船長は、その心情を三月二十三日のネット上の報告で、以下のように述べています。「二〇一一年三月二十三日 水曜日、私たちの愛情と同情を災害で家族や友人を失ったかもしれない捕鯨船団の人々に届けます。航海中に、家族をなくすことでどれだけ失望するか私は知っています。日本の捕鯨船が災害を知っていたか、災害をいつ知ったかわかりませんが、私達はその人が受けたかもしれない苦悩を想像するばかりです。」
岩手、宮城、福島の最も損害がひどい東北の県の多くの海辺の町の経済基盤は主として水産業です。これらの地域は、地震と津波で完全に荒廃し、生存者は心に傷を負い、無力であり、全てを失っています。
岩手県、東北三県のうちで最北にある岩手県は、夏はハイキングボート遊びキャンプで、冬にはスキーで、人気がある観光地です。大槌町の漁港は巨大な津波で、文字通り一掃されました。推計人口一万六千人のうち、一万人が行方不明で、絶望視されています。大槌町の町長加藤宏暉さんは、悲しいことに津波で亡くなりました。
人口五万七千人以上の宮古市では、多大な損害を受けました。小漁村の田老地区もその一部です。一九三三年の三陸地震の後に、その後の津波から田老を守る為に、作られた十メートルの防潮堤があるにもかかわらず、同地区は津波に破壊されました。家もビルも消滅し、遺体が至る場所にあり、二千人が行方不明、または死亡しました。
岩手県の別の漁港大船渡市では、高さ二三・六mの水の壁に襲われて、ほとんどの建物が飲み込まれ、倒壊して多くの居住者が海に流されたと報じられました。
三月二十四日現在約一万人が亡くなり、一万六千人以上が行方不明です。 事実上、無傷で残った建物の一つが街の劇場で、現在、生存者のための避難所として機能しています。同様の破壊は、五千棟の家とビルが一掃された漁業の町、陸前高田市でもありました。二〇一一年三月十八日、陸前高田市の戸羽太市長は、次の重苦しい発表を行いました。
本日をもって、皆さんご案内の通り、本日の二時四六分をもちまして、人命救助に対する捜索は、打ち切りという事にさせていただいたところでございます。
これは岩手県知事さんからそういう話がありましたし、私どもとしてもですね、前に進んでいかなくてはいけないということで、多くのご遺体が発見されているというお話を聞いているんですが、まだその数字の部分については一切あがってきておりません。それから行方不明者につきましては、1783名ということでございます。個所数は六七箇所で、9547名の方が避難されているということでございます。私ども役所としましては、生存されている或いは避難をされている市民の皆様の、これからのことも、ここで考えていかなければいけないわけですから、そういった方にもですね、さらに力を入れていかなければいけないと思っています。
まあ、正直申し上げまして、今の時点でどのような町、或いはどうやって復興させるんだということになってもですね、まずその方々が少なくとも平常に近い形で生活できるようにするということが、私共のまず一番初めにやらなければいけない責務だと思っておりますので、陸前高田市の津波の生存者がつらい経験を語ります。
「地震はものすごい揺れで、立っていられないくらい揺れました。それで、これではだめだという事で孫を背負って、車で来ないで歩いて来ました。そしたら、避難場所に来て、0分も立たない内に、ものすごい水しぶきが上がって、風かと思う位真っ黒な煙を吐きながら昇ってきました。それで、避難場所も危なくなって、山へ駆け上りました、以上です。」
宮城県
宮城県の県庁所在地-仙台は同県で最も人口が多い都市で、百万人以上の住民がいます。仙台は電子工学、機器製造と食品加工を特徴とします。大型港湾都市は多くの商業に満ちています。この地震の震源は、仙台から一三〇キロの地点でした。大地震が起きた一時間後に、結果的に生じた津波で、仙台空港は浸水し、車や飛行機が流され、多くの建物も浸水しました。津波は仙台の中心地には及ばなかったものの。地震の力は生活基盤に相当な損害をもたらしました。建物や道路の亀裂もその一例です。
南三陸町は宮城県の主な漁場中心地ですが、津波で完全に浸水しました。驚くべきことに町の95%が破壊され、漁船は完全に破壊、または修理不能なほど損傷しました。およそ一万七千人と人口の半数以上が行方不明のままです、目撃者の一人は町を「水中の墓地」と描写しました。
同様の話は岩沼市でもありました。災害前、この市はおよそ四万四千の人口がありました。
「大津波警報が出ましたので、できるだけ多くのみなさんに呼び掛けたわけでありますが、残念なことで、ありますが、我々が考えられないような本当に強い大津波、大きな津波だったために、かなりの人が命を落としたり、それこそ家が全て流出するという形で、本当に、岩沼の町が始まって以来の大惨事ということで衝撃を受けております。」
宮城県における他の沿岸地域で大きな破壊を被り、水産業が一掃された所は気仙沼、石巻、塩竈などです。大災害以前には、気仙沼市は日本でフカヒレ取引の9割を占めていました。二〇〇九年には、ほぼ一万四千トンのサメが陸揚げされました。石巻の沿岸捕鯨基地では、クジラ加工の施設が押し流されました。
福島県
福島県の沿岸地域に住む多くの住民は、漁業と海産物の漁業と海産物の加工産業と鯉の養殖に携わっています。南相馬市、相馬、浪江の漁業地域も他の多くと同様、地震と津波で大被害を受けました。
同県の双葉郡にある福島第一原子力発電所では、東北地震の後に危機が起きています。放射線放出のために、強制的な避難命令が原子力発電所から20キロメートル圏内の住民に出され、発電所から30キロ以内の人々には、自主避難が呼掛けられました。
東京など遠方の市民は、日本政府の警告で影響を受けています。放射線に汚染された水道水は、乳幼児の飲用には安全でないというものです。三月十一日以来、日本および国際的な人道支援組織は、世話と安らぎを必要とする多くの被災者のために、二四時間、疲れを知らずに働いています。
生存者の試練は続いています、家を失った、大勢の人々が過密な避難所で寝泊りしており、氷点下の気温に耐え、食物、水、医薬品やその他の必需品が不足しています。
この混沌と苦難の中で、岩沼市の市長は、次のように述べました。「そしてまた、まだまだ地震とか津波の被害が、残念ながら各地で起こりうるわけでありますので、我々の経験をぜひ他の皆さん方にも聞いて頂いて、そして、絶対こういった悲劇を二度と繰り返さないように、できれば非常にありがたいと思っています。」
スプリームマスターチンハイは、しばしば世界中で、起きている多くの天災について話しています。例えば、以下は二〇〇九年八月、タイで、行われたテレビ会議の抜粋です。
「一方で、それは多くの危機が、相次ぎ起き目にすると警告しています。しかし、私達が立ち止まって、宗教の教えや科学的観察が示すものを思い出せば、これらの問題には必ず原因があります、全てはエネルギーです。否定的な又は肯定的な似ているエネルギーは、引き付け合うのです。
この観点から、私たちは大変多くの負のエネルギーを生み出してきたと分かります。非常に多くの無垢で感覚のある生物を殺し、数千年間に何百万もの人間の同胞さえも殺戮したことでです、直接又は間接的にです。
私達はどうやって逃げられましょう。強引に再び顕現する迄、放出され大気中に残る残忍な集合エネルギーや自らの良心から―戦争、病気や不安定な気候、それは悲惨な結果なのです。地球温暖化の主原因が、肉食であることは、偶然の一致ではありません、違います。
世界中の多くの健康上の問題を招く主原因も、また肉食に由来しています。だから、肉食は動物虐待です。肉食は私たちの幸福への虐待です。肉食は子孫の幸福への虐待です。肉食はこの惑星への虐待です。
私たちが生き方を変えないと、事態はこの破壊的な道で加速するだけでしょう。ですから自分達と惑星のための発展的な目的地に向かうために、私たちは方向を変えねばなりません。
ビーガンになり、共存動物と互いに仲良くして、平和を築き、思いやりを広げれば、未来は平和になり、私達は二度とこうしたことの結果で、苦しむ必要はなくなるでしょう。」
来週水曜も、プラネットアース・愛のわが家をご覧ください。日本の東北地方の沿岸の町における、東北地震と津波後の惨状について考察する、三部シリーズの第二部をお送りします。
最後までご覧下さり、有り難うございました。ニュースの後、啓発のエンターテイメントをお送りします。人類全員が直ちに、本来の高潔で慈悲深い性質に戻り、母なる大地と調和して暮らせますように。